中医とは
中医(ちゅうい)とは、中国の伝統医学である「中医学」のことです。中医学は、数千年にわたる臨床経験と中国古代哲学の影響を受けた生理学、病理学、薬学などの基礎理論に基づいています。
鍼灸、漢方薬、推拿(マッサージ)、気功などの治療法が中医学に含まれます。これらの治療法は、体の自然治癒力を高めることを目的としています。当院では漢方の処方と鍼治療を行っています。鍼については、日本で同時に進化していった非常に細い針でツボを刺激するものではなく、それよりも若干太くて長い中国針を使用した治療になります。中国針を使用することで、より深い部分のツボを刺激できると言われています。
漢方とは
漢方は、6世紀頃に中国から日本に伝わり、その後日本で独自に発展してきた伝統医学です。漢方薬を処方することで、病気が起きにくい体質に改善していき、人間に本来備わっている自然治癒力を高めて体の状態を整える効果が期待できます。
漢方薬の処方は、植物、動物、鉱物などから得られる薬効成分を持つ生薬を複数組み合わせて調合し、煎じて服用するのが一般的です。当院では、主に保険診療が適用される漢方薬を使用しています。
この治療では、風邪や喘息などの呼吸器疾患、便秘や下痢などの消化器疾患、更年期障害や月経障害などの婦人科疾患、リウマチなどの膠原病に対してよく用いられます。漢方薬は、患者様の症状や病気の進行状態に合わせて個別に配合されるため、同じ病気でも効果が異なることがあります。また、同一人物でもその時の体調に合わせて処方が変わるため、過去に配合した漢方薬と同じものが効果を発揮しないこともあります。
また、漢方薬は西洋医学で処方される治療薬と併用することが可能です。そのため、現在の治療に+αの効果を期待する場合にも用いることができます。つまり、現在の治療をすべて中止して漢方薬に切り替える必要はなく、追加する形で使用できます。ご興味やご関心のある方はどうぞお気軽にご相談ください
副作用について
漢方薬にも副作用があります。例えば、生薬の甘草を過剰に摂取すると血圧が上昇することがあります。そのため、漢方薬同士や西洋薬との併用には十分な配慮が必要です。必要に応じて血液検査を行い、適切に確認しています。
鍼治療とは
施術者が皮膚に細い鍼を刺入し、健康上の問題を治療する手技です。6世紀の初頭に仏教伝来と時を同じタイミングで渡来し、近年では科学的な研究により多くの効果が証明されてきました。
日本の鍼治療の特長として、極めて細い鍼を刺入することにより、痛みがほとんどない事が挙げられます。
鍼治療には様々な手法がありますが、いずれの方法も鎮痛や筋緊張緩和、血液循環改善などに効果のあることが証明されています。
また、鍼による治療は、単に痛みや気になる部位に鍼を刺すだけではありません。まず、東洋医学で患者様の診療方針を決める際に用いられる四診(望診、聞診、問診、切診)を行い、患者様の状態を把握することから始めます。その上で、局部に集中して治療を行うべきか、全身にまんべんなく治療を行うべきかを医師が判断します。